そんなわけで「乙嫁語り11巻ネタバレと感想」をまとめてみました。
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【70話~77話】乙嫁語り・ネタバレ【11巻】
では以下に「乙嫁語り11巻」のネタバレを書いていきます。
わかりやすくポイントを上げていきますね。
- 森薫先生の新しい試み!一話形式の日常譚。それはまるで詩のような空気感。
- スミスが旅を再出発します!今回はメンバーが増え、それぞれの義理堅さが垣間見える!
- スミスとタラスの少しずつ距離を詰めて育んでいく優しい恋愛に癒される!
70話:寒中歌
アミルが冬の様子をゆっくり語る回となっています。まず初めに、寒くなってきたので冬に向けてアミルは炬燵を出しました。
その後日、初雪が積もりました。厚着して雪に足跡をつけるアミル。それでも火の耐えない台所が一番暖かいので、なんとなく女性陣はここに集まります。
そして雪一面で何も見えないけれど、アミルは冬でも狩りに出ます。
弓の腕を落とさないため、馬のスルキークの気晴らしのため、すべてが白く溶け合う景色を見るために、出かけます。
それからパリヤが家に尋ねてきました。「猫がやんちゃで困る」と嬉しそうに言うパリヤを優しそうに見つめるアミル。また別の日、ティレケが鷹を見たいと言っていたので、ユスフとティレケを連れてアデルの所のいるカルルクの所に尋ねます。興奮するティレケに、せっかくなので鷹を手に乗せてあげるカルルク。
嬉しそうに鷹を見るティレケ。その後一晩泊まり、アミルはカルルクから狩りの獲物の話を聞きます。そして朝、まだ髪を結ってないアミルは草原から昇る朝日を見ます。その後家に帰ったらティレケが興奮して話すので、下の子達も行きたいと騒ぎ出しました。暖かくなったら皆で行くのもいい、と考えるアミルなのでした。
71話:あれから
タラスは初めて会った時からスミスについて好ましく思っていた、と考えます。スミスとタラスはたまたま一緒に馬を失くした。
自分の大切な馬、チュバルが見つけたことの嬉しさから「うちにいらっしゃいませんか」と思わず口に出たのです。
そして少しでも一緒に居たいと思うようになりました。スミスは高圧的な所がなく、相手を気遣う人でした。タラスはそんなところに惹かれたようです。最初は義母のためと言っていたが、そう自分に言い聞かせていたのではないかと思うのでした。そしてこれは恋だと自覚したタラス。しかし一緒に居ることは叶いませんでした。
そして義母はタラスの幸せを願って、タラスの嫁ぎ先を決めました。しかしタラスは結婚した先で泣きだしてしまうのです。すると結婚した旦那さんはタラスの「ひと目でもその人に会いたい」という思いを組んでくれて廟詣りとして言い訳をし、アンカラに付き合ってくれました。
そしてアンカラについたタラスは路銀が厳しくなって来たら自分の装飾品を売り、スミスを探し続けました。そしてある日、ついにタラスは見覚えのある背中の愛しい人、スミスを見つけることが出来たのです!タラスは駆け出してスミスの名を呼ぶのでした。
72話:約束
ホーキングはタラスを連れて帰ったスミスに驚き、2人で話し合います。
このホーキングとの半試合は長く続きました。その後、タラスはと言うと「ついていきたい」と言うのでした。その意は組みたいけれど、どうしようと煮え切らないスミス。アリにその場から抜けてもらいタラスとスミスは話し合います。まだ帰国ができないこと、家族に合わせること、中途半端なまま連れまわすことに抵抗があることなどスミスはタラスに話します。
それを聞いてタラスは「そこまでしてくれなくていい」と言います。持参金もないし、年もいっているから、下女として使っていただければ、と言うのです。しかしそれにはスミスは大反対!何も持たないと言うのは自分も同じだと言い「とにかく、むしろ私の方がお願いしたいんです」と熱意を込めてタラスに告げます。
それを聞いてタラスは顔を赤らめ「ありがとうございます」と返しました。そしてスミスは何か身に着けてないかと体をまさぐり、ハンコに使う指輪のようなものを取り出しました。それをタラスに渡し、タラスはそれを首からかけました。
「ありがとうございます。大切にします」と言って。そして義母に自分が死んだという知らせ行くことを悲しみました。スミスは戻ることはできなくてもいつか機会があるかも、と励まします。そしてホーキングを交えて帰りの経路の話をします。地中海沿いを行き、ペルシアの内陸を通って元来た道を行くようです。
プラハの近くにはカルルクらがいるのでそこまで行くと安全です。期間は急げば4カ月。急いだ方がいいというホーキングに写真を撮ることが目的だから大丈夫だと言う風に返すスミス。その後、ホーキングに地図は持って行くかと聞かれたが、スミスは諜報員だと思われるので遠慮しました。そしてホーキングは君の銅と首が仲良く戻ってくることを願うよ、とスミスに心配の言葉をかけるのでした。
73話:湿版写真
アリは新しいカメラを見ていました。前に見たのは写真館でのもので、もっと大きかったのです。
これは持ち運び用のカメラで、写真も小さくなるけれど枚数や付属機器を考えるとこの大きさが限界。「そんなにあちこち撮ってどうすんだ」というアリの質問に「ずっと残しておくということですかね」と答えるスミス。100年後200年後、いずれ役立つために残すのだと。その後追加機材が運ばれます。
調合用品計量器材、ガラス板に固定材、アルコールランプ、暗所箱、銀浴器、薬品類とざっと荷物が揃いました。とりあえず調合を教えてもらいます。スミスが通訳しながらホーキングが調合の様を見せます。そしてその調合液を熟成させ、そこからはガラス板を使ってカメラにセット。複雑な過程を踏みますが、とりあえず誰か撮ってみようということになりました。
被写体はタラスに任せます。ですがうまく撮れません。なにか液体に原因があるのかと新しく撮り直してみました。するとようやく亜写真が撮れました。初めて自分の顔を見たタラスは「母親に似ています」と微笑み。そこにホーキングの使者であるニコロフスキが帰ってきました!帰ってきてホッとするホーキング。そしてスミスは練習したいからと、ニコロフスキに写真を撮らないか提案しますが、それよりもホーキングはスミスを撮っておかねば!と意気込みます。帰らせるつもりがそう言う予定にならなかったのでせめて写真だけでも送らねばいけません。
スミスは正装する暇もなく撮られるのでした。
74話:前日
スミスやアリは屋外で写真の練習をします。そのおかげでだいぶ上手に撮れるようになってきました。
あとはラクダと食料などを準備したら出発です。そして出発の6日前。ラクダを調達したのですがそのラクダ2頭が愛和尚が悪く喧嘩ばかり。アリの交渉により、ラクダは相性の良いラクダに交換してもらえました。スミスはタラスに声をかけ、必要なものなどを聞きますが、絹糸と布を少しとしか言いません。5日前。ニコロスフキとホーキングの出会いを聞きます。
ホーキングが軍隊に居た時の翻訳だったのがニコロフスキで、敵にやられそうになった時ホーキングが助けたのです。そこからホーキングを恩人としていて仕えているのだそう。家族も理解してくれているそうだ。そんな彼に報いるため、ホーキングはこの屋敷を譲ろうと考えていた。4日前になると、ニコロフスキ―が途中まで護衛と宿を用立てると言ってくれました。スミスはとても助かり、喜んで承諾します。3日前になりとスミスは手紙を書かないといけないので忙しそうですが、アリが暇な様子です。街の人に話をつけて水汲みの仕事を貰っては金を稼いでいます。
2日前。タラスは自室にこもって縫物をずっとしています。何やらたくさんの者を縫っている様子。そして出発の前日。スミスの所にタラスがやってきて「明日発つまえに市場で売ってきてもらえませんか」と自作の布かけをい持ってきました。「路銀の足しにしてください」というタラスも「ありがとうございます」と頭を下げるスミス。
それから首からさげれるような紐がついた小さな三角形の縫物を渡してくれるタラス。「お守りです」と言ってスミスに握らせました。そしてタラスはスミスの幸福と安全、健康と長命を祈ります。それに対してスミスは「あなたをひとりにすることは絶対にしません」と誓うのでした。
75話:南へ
ラクダに荷物を載せて、馬を連れてきて、いよいよ出発です。ニコロフスキーとアリは歩きで向かいます。
ホーキングは手紙を出せとしつこく言って「気をつけていってこい」と送り出してくれました。そしてスミス・アリ・タラス・ニコロフスキーで旅に出ます。その途中、野営した跡があったのでお茶をしました。この時期には野宿せず、誰も住んでない家に泊まります。旅する人が寄っていくので最低限の者はあるのです。
そこでタラスが暖かい食事を作ってみんなで食べます。そして綺麗に片付けて、朝、その場を出発しました。
76話:時計
少し前に話しは遡ります。タラスにあげたかった時計を砂漠に投げしていたスミス。それを拾った遊牧民は、金だと喜びます。
しかし仲間からは盗んだのかと疑われました。彼はそれをとっとと市場に売りますが大した値段にはなりません。しかしそれは監禁した老人に騙されただけだったのです!そして老人によってロシアの王族の持ち物だと偽られ、金持ちに売られる時計。その金持ちは奥さんにその時計を渡します。
奥さんはその時計を侍女たちに見せびらかし「何か幸せを運んでくれるかもしれないわね」と言います。それを聞いた次女はその時計を貸してもらいお願いごとをします。すると素敵な方との結婚が決まったのです!ご利益があるとされた時計の噂はどんどん広がります。するとその金持ちの奥さんとは別の奥さん、つまり一夫多妻制の奥さんだったのですが、その時計があるから寵愛を受けるのだと怒り、侍女たちに捨てるよう命じます。でも捨てるには怖くて、易者に預けることにした侍女たち。
そしてしばらくして、病人が現れ、跡目争いをしたくないという老婆が現れます。その人にこれは護符だと言い、粗末に扱えば死ぬと言って渡しました。それを受け取った老婆、ひいてはその息子は叔父に跡目争いで勝つことになります。そしてその祝杯をあげているところに旅人が訪れ、一緒に祝杯しその旅人に「ひとところにあるべきものではない」と譲ります。
そして現在、その旅人がスミスとすれ違います。スミスは驚きますが、旅人はこの時計はロシア皇帝のモノだと信じているようなので、本当のことは言えませんでした。そして旅は続きます。
77話:アンタリヤ
港町にやってきました。猫が沢山います。スミスはそのことを「船のネズミ捕りの為猫を飼うからだ」とタラスに教えます。
タラスは大きな船に圧倒されていました。アリは慣れた様子。3・4日の滞在を決め、アリはラクダに水を飲ませに行き、タラスとスミスは街を見に行きます。タラスはこんなに大きな街だとは、とまた圧倒され、スミスは「海沿いは大都市になる」と話します。それにタラスが反応。「海に近い方が大きな町になるんですか?」と疑問をスミスに投げかけます。
スミスはそれに対して「陸路では人手やラクダが大量に必要ですけれど、水に浮かべれば重いものでも一度にたくさん運べます」と説明。それに対してタラスは面白い話です、と興味深そうに聞き入りました。2人はそんな雑学を班債ながら歩いていると、突如タラスが「ブランコ!」と笑顔でブランコを見つけます。それがあまりに笑顔だったのでスミスは驚きました。そして乗ってみましょう、とタラスを誘います。乗る前にお金を払い、荷物を置いて漕ぎ出すとそれは思ったより激しい遊びでスミスは大慌て。
しかしタラスはすごく楽しそうであり、すがすがしそう。そして降りた後、笑顔で「楽しかった」と話すタラス。しかし年甲斐もなくはしゃいだことを少し恥ずかしそうにします。スミスはいいじゃないですか、とフォロー。そして街を眺めて座っていると、高貴な方の付き人に声をかけられます。奥様が美しいものを集めていて、タラスの被っている布が綺麗だから売ってほしいそうです。
たらしはそれを代わりの布をくれたら売ってもいいと承諾します。奥様はその条件に大喜び。しかしスミスはせっかく手の込んだものなのに、と心配します。タラスは売れてくれた方が助かるし、また縫います、と笑顔で返すのでした。そして出発の時、タラスは別の布をかぶっていましたが、アリとニコロスフキ―は特に何も突っ込みませんでした。
【考察】乙嫁語り・感想【11巻】
今回は新しい小童コマ形式の漫画に挑戦された作者。詩的で美しく、日常の空気感が良く伝わってきました。
またほとんどがスミスの旅の半歳でもあった巻。スミスの隣にはいつもタラスがいます。
タラスの女性として強かな所が垣間見れるたび、スミスの優しさが垣間見れて、この2人の呼吸は合ってて素敵だなあと思えました。またアリとニコロフスキーは義理堅く、仕事熱心で本当に助かるだろうな、と見ていて思います。このたびはスミスの人柄と運命力でいい方向に進んでる気がします。

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